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お便り紹介'07/01/25
西さんからの手紙1(07.01.25)
信号を受信しつつも、返信することはなかなかできないと思っていましたが、今回、
長年疑問に思っていたことの食指に触れる内容が出てきたので、結論が出ていないなが
らも、少し交信いたしたく、手紙を出させていただきました。(長い前置きですみません)
レコード会社にディレクター兼アレンジャーとして勤めていた時のことです。
とある女性シンガーを担当していました。彼女はグラビアにも登場する程の麗しき美貌
を誇る女性でした。
そこで、彼女の担当マネージャーが言った台詞。
「次回のグラビアはいいですよー。下着に見える水着を着せてるんで、かなりセクシー
です。」
もちろん私は、差し上げます、というマネージャーには、「いや、いいですよ。」と お断りし、こっそり自分で買いました。
確かにこれは白の下着に見える。しかし、私はそれが水着だと知っている。
興奮度は期待していたものとは全く違うものとなりました。
事前に知らなければ、期待通りの興奮が得られたのか?
ここで、水着と下着の境界で悩むこととなりました。
生地の問題か?用途の問題か?気の持ちようか?
答えは出ません。しばらくするうちに、別の悩みが追いかけてきました。
そのグラビアの女性は、下着姿はダメでも、水着ならいい。
下着に見える水着は許容範囲だったらしい。
生地の問題か?用途の問題か?気の持ちようか?
もちろん、こちらの答えはなおさら出ません。
さらに昨今、"見せパン"なるものが存在するご時世。
完全に手詰まりです。
ここを解き明かせば、謎の解明につながる気がするんですが…。
まだまだですね、精進します。
西さんからの手紙2
西です。
前回、「下着に見える水着」問題ですっかり混乱していた私は、今回の提言を機に増々
深い迷路へ迷い込んだ様相を呈し、考えたあげく、知り合いの元グラビアアイドル
(今はアーティストとして頑張っています)に、直接疑問をぶつけてみることにしました。
論点が提起された問題とかけ離れていっている気もしますが、とにかく進んでみること
にしました。
Q : 下着の撮影はしたことがありますか?
A : 1度だけ、写真集の時に。でもスタッフと話し合った末にボツになった。
Q : 抵抗はないか?
A : あった。それ以降は下着の撮影は断ってきた。
Q : その後も水着撮影はしてきた?
A : はい。
Q : 下着に見える水着を着たことは?
A : ないと思う。
Q : もしも下着に見える水着を要求されたら?
A : うーん、自分で水着だと思えたら着たかな?
Q : 男の目から見て下着に見えるとわかってても?
A : あ、それはやだな。生地の問題とか、撮影のシチュエーションにもよるから。
Q : なぜ下着はイヤだった?
A : 一回着たら次からも下着が普通になってしまうし。
Q : なぜ水着は良くて下着はダメだった?肌の露出度は同じだと思うけど。
A : (しばらく考えた後)…水着は見られる前提で着るものだけど、下着は見せるもので はないから。
彼女は率直に答えてくれました。
お陰で私頭の中にかかっていた雲から一筋の光が射してきました。
まずは下着撮影を許さなかった理由。
「一回着たら次からも下着が普通になってしまう。」
これは彼女のプロとしての自分の位置づけを守る意識だと感じました。
男女がつきあう際に、女性がなかなか先に進ませてくれない状況と似たものがあります。
胸を触らせたら、次も触ってくる、そしてその先を求める。
自分の価値を下げないために、自分の地位が確定、または安定するまでは、一線を保ち
ながら、自分を守る。賢い女性の防衛本能です。
彼女はグラビアを見る側の男性との間にそんな距離を保っていました。
次に「水着は見せるもの、下着は見せないもの」という簡潔な答え。
そうか、海にいけばほとんどの女性が普段着のように水着を着ている。
そこにいる男は誰でもそれを見ることができる。
彼女がこだわった「シチュエーション」は、その水着が普通に見える場所、ということ
なのではないかと思いました。
海やプールであれば、それは健康的に見えるかもしれないけれど、教室に一人で水着を
着ていたり、廃墟のビルで水着姿でいたりすれば、男性の見方が変わる、ということを
知っていたのだと思います。
女性が守ろうとするものから、逆に男がその一線を越えようとする欲望が次第に明らか
になってきました。
男はグラビアであれ、キャバクラの女性であれ、つきあっている相手であれ、その一線
を越えたいと思い、時が経るのを待ったり、交渉したりする。
これは、日頃他の男に見せないものを見たい、という独占欲からくるのではないか?
女は自身の地位の安定を求めて守る。
男は女を征服しようとして開放を求める。
これが悩んでいた問題の根のような気がします。
最初の悩みに戻ります。
下着に見える水着を撮影した前記の女性は、次回の撮影で下着を断ることができるわけ
です。
彼女は自分の地位を守りつつ、知ってか知らずか、一部の男性に歩み寄った。
そして下着に見える水着と知ってその写真を見た私は、征服欲が満たされなかった。
故に、興奮度も下がってしまった。
当初の疑問の基本はこれで解決したように見えます。
が、最初の問題提起とはやはりずれてしまいました。
独占欲、征服欲が基本にあるのだとしたら、相手の態度も重要なはずです。
相手との交渉の末、下着を見ることができたら、これは独占、征服に向けて進んだこと
になるでしょうが、グラビアやAVは別の相手がそこにいたり、不特定多数の人に向けら れたもので、征服、独占という欲を満たすものではないのではないか?
疑似恋愛として疑似征服、疑似独占をしているのか?
いや、駅の階段で見知らぬ女性のスカートの揺れが気になったり、偶然見えて得した気
分になるのはさらに征服、独占とはかけ離れているような…。
この問題、実に奥が深い気がしてきました。
今回もダメです。
答えは天竺のように遠いものに思えてきました。
再度長考に入ることとして出直します。
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こちらのお便りに関するコメントは、[哲学の道'7]に掲載しています。
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